サンクスストーリー

大阪祭典のスタッフが体験した
心に残ったエピソードを
ご紹介いたします。

エピソード1

  • その日は喪主家9名のみの1日葬で、当日までどなたも式場にいらっしゃらない状態でした。少し寂しさを感じながらも遺影写真を見ると、ピアノ演奏をしている時の故人様が写っていました。
    遺影写真に選ぶくらいなので、よほどピアノに思入れがあるのだろうな、と思った私は喪主である、奥様にそれとなく話を聞いてみることにしました。写真の事に触れながら、「ピアノお好きだったのですか?」と訊ねると、奥様は嬉しそうにご主人の事を話してくれました。
    「音楽が好きで、特にジャズがお気に入りで、仕事でピアノを弾く事もあって…」と。
    故人様の人となりを聞いた私は、その日の司会で短いナレーションを作りました。
    一日葬で、私達スタッフと直接関わるのも数時間でした。その中で少しでも今日の式のことが心に残ってくれたら、と思い「梅雨の季節」に絡め奥様が話してくれた思い出が写真から思い浮かんでくるような言葉を選びました。時間にすれば1、2分の拙い文章ではありましたが、心を込めてアナウンスしました。
    その後支配人伝てに「喪主様がナレーションを喜んでいた」と聞き、私の心も温かくなりました。少しの言葉でも、その家族に寄り添える一言というのは、こんなにも人の心を動かすのだな、と感じた出来事でした。

     

    令和3年6月7日

    千里丘ファミリーホール M.K.

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