葬儀の準備
寝台車の手配とご安置
ご家族が病院で亡くなられた場合、病院での手続きが済んだ後は、ご遺体は自宅に連れて帰るか葬儀場に運ばなければなりません。自家用車で運ぶこともできますが、葬儀社や搬送業者にお願いする場合がほとんどです。大阪祭典でも搬送のお手伝いをさせていただきます。また、葬儀場にご遺体を安置することもできますので、お申し付けくださいませ。
- 寝台車と霊柩車の違い
- 寝台車とは、ご臨終後、病院などからご遺体を運ぶときに用いられる車です。
ご遺体が納められるよう特定用途改造されており、出し入れできるストレッチャーや遺族も一緒に乗ることができるシートがあります。
対して霊柩車は、葬儀会場から火葬場にご遺体を運ぶための車です。
最近では、装飾を施した宮型タイプが減り、黒や紺などのバン型のシンプルなものが主流になっています。霊柩車と寝台車に以前ほどの差はなくなりました。
菩提寺に連絡
菩提寺とは、先祖代々のお墓があるお寺のことです。
病院から自宅や葬儀会館に故人様をご安置した後、枕飾りの準備を行い、お付き合いのある菩提寺への連絡し、枕経のお経をいただきます。 もし、お付き合いのあるご寺院がなければ大阪祭典でお引き合わせいたします。
- 菩提寺に伝えること
- 菩提寺へ電話をする際は、以下のことを伝えましょう。
・故人の名前
・死亡時間
・享年/行年/満年齢
・生年月日
・連絡者
- 枕経とは?
- 枕経(まくらぎょう・まくらきょう)とは、仏式葬儀のみ行われる、亡くなられてから最初に行われる仏教儀式です。ご遺体を安置した枕もとに枕飾り(まくらかざり)という小さな祭壇を設け、菩提寺の僧侶に読経していただきます。
枕経には、故人が仏弟子になれるよう、迷うことなく往生できるように、という意味が込められています。
以前は、臨終をこれから迎える人を看取りながら、枕元で読経をしていましたが、近年は臨終後に行うのが一般的になりつつあります。
葬儀日時の決定
枕経の後、大阪祭典のスタッフとお通夜や葬儀・告別式の日時の打ち合わせをします。
日時を決定する際は、「火葬場」「参列者」「式場」「宗教者(菩提寺)」の都合を考慮します。特に優先されるのはご寺院のご都合になりますので、ご遺族の都合を一方的に伝えないよう注意してください。日時が決定したら、葬儀の内容(喪主の決定・費用など)について詳細にお打ち合わせさせていただきます。
湯灌
湯灌は、ご遺体を沐浴させ、お身体や髪を綺麗に拭いて清め、死化粧をほどこす、髭をそる、死装束に着替えさせるなどの身支度を整える儀式のことで、納棺前に行います。現在は、湯灌の代わりに故人様のお身体をアルコールで清める「清拭(せいしき)」を行うことが増えています。
ご遺体の洗浄・清拭は、一般的に納棺作業を専門とする湯灌師(ゆかんし)が行いますが、地域によっては遺族や親族が一緒になって行う事もあります。
現世でまとった悩みや苦しみなど、汚れや煩悩をすべて洗い流して体を洗い清め、来世への旅の準備を整えます。赤ちゃんが生まれたとき産湯につかるのと同じように、新たに生まれ変わる故人様の安らかな旅立ちを願う意味が込められています。
納棺の儀
納棺とは、故人の身支度を整え棺に納める儀式のことで、通夜が始まる前にご遺族が中心となって行います。故人の「死」と向き合い、受け止める大切な儀式でもあるので、故人をあたたかく送り出すためにも、ご遺族には積極的な参加をお願いしております。また、納棺の際にお棺に一緒に収めてあげたい品(副葬品)をたむけていただくことができます。